株で資産運用 失敗編(3)

皆さん、日々のお仕事お疲れ様です。Sandです。

本日は株式取引第3弾をお送りしたいと思います。なんとか投資資金を250万円に戻し、これからちょっとずつでも増やしていければいいなと思っていた2005年9月26日の事でした。この日はある目的があって有給休暇を取得して会社を休んでいました。

それはある理由によりザラ場の間に株式取引(デイトレード)をしてみようと思ったからでした。

この時は私もファンである阪神タイガースの優勝が目前に迫っていました。そこでタイガース関連株で空売りを仕掛けようと思ったのです。2年間の2003年にもタイガースは優勝していますが、その時の関連株を見ると優勝した時点をピークに下がっていたのです。

皆さん当然ご存じとは思いますが、念のため書きますと、空売りは先に株式の売却を行い、後に買い戻してその差額で清算するという信用取引です。株価が下がると思えばその株を先に売ってしまう訳ですね。

よし、阪神電鉄株を空売りだ

さて阪神電気鉄道(9043)の株価を見ると、9月上旬は400円台後半だった株価が前日9月22日はストップ高で747円まで高騰していました。既に1.5倍になっていたわけです。

2005-9-22仕掛け前阪神株

 

「これはオイシイ。ここで空売りすれば今週末にも優勝が決まって来週には600円ぐらいまでは下がるだろう」と思い、満を持して26日は朝からずっとパソコン画面の板に張り付いていました。

寄り付きは、-7円の740円でした。これを見て「もう今日の時点でも下がっていくかもしれない」とここで1000株の空売りを入れました。

しかし株価はその後あっという間に上昇し、ストップ高847円付近までいってしまいました。

「しまった。仕掛けるのが早かったか。でももう下がるだろう」と思い、840円付近でさらに1000株を追加で空売りしました。

しかし後場に入っても勢いはとまらず、しかしストップ高で張り付くのではなく、ストップ高付近で売買が繰り返されるという状況でした。

「もうここが限界だろう」とストップ高でさらに3000株を追加で空売りし、合計5000株の空売りをしました。平均取得単価は824円となります(信用取引なので、資金250万円の約3倍の750万円分の取引が可能です)。

この時点では「これで600円まで下がれば100万円の利益だ」と期待満々でした。

パニック!まさにパニック!!

しかし翌日27日も株価は下がりませんでした。お昼前に前場の株価を確認した私は不安で居ても経ってもいられず、翌日も休暇を入れました。もうダメダメ人間としか言いようがありませんね。結局27日の株価は+98円の945円と3日連続ストップ高となり、この時点で含み損は60万円を超えていました。

しかしここからが本番なのでした。27日の晩にあの村上ファンドが大量の阪神株を保有したというニュースを知り(遅っ)、そして80円という驚異的な逆日歩が付き、それだけで40万円が失われました。

28日は朝から寄らずのストップ高張り付きです。休暇をとって家にいる私はそれを呆然と眺めていました。ストップ高1045円・・・110万円以上の含み損です。

証券会社の信用返済画面にある信用建玉評価損益の欄に赤字で-110万円を超える数字が刻まれているのを見て私の精神状態は完全にパニックになりました。

「このまま翌日もストップ高になれば、完全に破産する。」それ以前に信用余力がなくなってしまいそうでした。追証はまだ出ていませんでしたが、私は急いで郵便局に走り、100万円を引き出して、証券口座に振り込みました。

この時いかに混乱していたかを表す出来事として、この振込先が間違えており、誰かも分からない他人様の口座に100万円を振り込んでいました。

急いで証券会社に連絡し、事情を説明すると無事に100万円は私の口座に反映されましたが、電話の向こうで対応の女性が「・・・今後は気を付けてくださいね・・・」と呆れたような声で言ったのを今でも覚えています。傍から見れば完全に異常に見えただろうし、顔は青白く硬直していたと思います。

結局28日もストップ高張り付きによる比例配分となりました。これで4日連続ストップ高です。この時点でも私はまだ損切りが出来ず5000株を保有していました。もう気が気でなくまさに飯も喉を通らない程になっていました。

2013-9-28 最終段階

 

Yahooファイナンスの掲示板には4000-5000円もあり得るとの書き込みがあり、そんなことになれば完全に破産です。こんなバカな買い煽りに引っかかるなんて、もう正常な判断能力は完全に失われていました。

サイアクの買い戻しタイミング

29日は仮病して休暇を取りました。正直仕事どころではありませんでした。そしてついに3000株をまずは手放すことにしました。翌日は1145円で寄り付きました。ここで3000株を買戻し、約100万円の損害を計上しました。昨日追加入金した100万円が1日で失われた事になります。

その後急速に上がっていくのを見ていて怖くなり1200円付近でもう1000株、その後は急落し、900円付近で最後の1000株を手仕舞いしました。

結局この一連の阪神電気鉄道株の空売りで約200万近くの損害を出してしまいました。

そしてこの日が株価のピークだったのです。私は一番高い値段で買いをいれてしまった訳です。

2005年阪神株最終結果

 

結果を後から見れば「なんて馬鹿なタイミングで買い戻しをしているんだろう」と簡単にわかりますが、その時その時は、上記のチャートに示すように結果が見えている訳ではありません(当たり前ですね)。

大衆の心理は、始め「優勝に絡んで下がるだろう」から始まり、高騰してからは「村上ファンドが買っているんだから、もっと上がるだろう」となってしまった訳で、その通りに踊ったのが大衆の1人である私で、それと反対の動きをしたのが、プロの投資家である村上ファンドだったという訳です。

今思えば、実に巧妙でした、26日はストップ高で張り付くのではなく、張り付くかどうかのギリギリを行き来していました。張り付いていたなら「翌日も高いだろうから、翌日に空売りしたら良い」という判断になりそうですが、張り付きではなかったことから、「明日には急落するのではないか」という大衆心理を作り出していたように思います。27日の午前中も同様です。そして本尊の存在が明らかになった途端踏み上げを行い、まさに驚愕の逆日歩を付けたという事だと思います。

仕手株は本尊が現れたらそこが株価のピークというのが常識ですが、それでもそれを忠実に履行してそこで売りを仕掛けるのは並大抵の精神力ではできません。

ここまで3回に渡り私の失敗取引をご紹介してきました。もう一つ失敗取引があります。「まだあるのかよ」という方は次の次、成功取引例からでもいいので是非お読みくださいね。

ですが、失敗の裏側に成功があると思えば失敗は成功の母ですから、ここで学んだことは確実に私の現在のトレードに役立っています。皆さんも過去の失敗の反省をしてみる事は非常に役立つと思いますよ。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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