ボラタンを復活させました

GWも終盤に差し掛かってきました。今日は天皇賞が楽しみなSandです。

さて、ボラタンという戦略があります。これは私がイザナミを購入してから初めて作った戦略で、3月に他の戦略が増えてきた事から、運用を停止していました。

それでもシグナルはチェックしていてチャンスがあれば、裁量として発動してみようと思っていました。チャンスがあれば十分に機能すると思っていたからです。

という事は、そのチャンスと考えているタイミングをシステムに乗せれば、使えるのではないか?この当たり前のことにようやく気付き、カスタマイズして再び稼働させることにしました。

まず、改造前の検証結果です。

資金は200万円、レバレッジ1.5倍としています。

取引回数 勝率 期待値 利益率 最大DD(千円)
879 68.83% 3.48% 462% 785
決して勝てなくはありません。勝率も高いし、期待値も悪くないように見えます。ですが、やはりDDが大きいのは目につきます。

なお、逆張りの 戦略は作るのがそれほど難しくないと思います。まずイザナミを購入したら、逆張りで戦略を作ってみることをお勧めします。

話を戻して、次にカスタマイズ前の2013年から現在までの資金の推移をグラフにすると以下のようなものになります。

ボラタン(2013年以降)

上昇はしているのですが、所々でものすごい急落⇒即回復という箇所があると思います。特に昨年の6月はジェットコースターのような激しい動きです。

結果だけ見ていると、すぐに回復しているので、問題ないように思うのですが、実際に使っていると、急落した場面では、回復すると思っていても実現していないので不安があり、それが結構なストレスになります。そして今年の成績はぱっとしません。

以前の私は、取引回数もある程度ないと、システムそのものの偶然性が高くなり、再現性がないのではないかと危惧し、この急落を取り除くことができませんでした。

ですが、先日のヒノボラの改造でご紹介したシグナルフィルターを使えば、シグナルは出ていて、その中で得意な相場環境にだけ仕掛けるので、これからも同じ相場環境であれば十分期待できるのではないかと考えました。

このボラタンにはかなり強力なフィルターを入れ、「相場が暴落状態の時のみ仕掛ける」ようにしました。その結果が下の表です。
取引回数 勝率 期待値 利益率 最大DD(千円)
364 81.04% 5.97% 328% 589
取引回数は大きく減っていますが、勝利は80%を超え、期待値は6%近い数値です。2013年からの資金の推移は以下のような感じです。

ボラタン改(2013年以降)

シグナルの発生頻度は非常に少ないです。昨年5月と6月の暴落時や今年2月の暴落時のみ出番がきて、資産を増やしていってます。2000年からの検証ですとそれでも年数回は必ず取引しています。hamhamsevenさんのブログでは年1回も取引しない事もある戦略を運用しているとあり、それが私の考えを変えてくれました。

勿論販売戦略だとすると最低の戦略と言えると思います。ですが、現在の私にはこれで良いと思います。戦略には幅が必要だと思うからです。

現在の私の戦略で言うと、相場が上昇時は、キュルLU改やキャンドルSFが活躍し、下落相場では、ゲラフォーSやトラウ改が活躍し、さらに大きな下落となるとヒノボラ改が出てきて、さらに暴落まで行くとボラタン改が登場するという感じです。

しかしこのボラタン改は実はリーマンショックの2008年だけは利益率-10.6%のマイナスとなってしまっています。どうやらそのような大陰線が続く大暴落までは対応できないようです。

この対応は、前回のヒノボラの記事をお読みいただいている人にはもうお分かりだと思います。そうです、この2つの戦略を同時に運用する事でお互いの苦手を補完する事が出来るのです。

最後に、ヒノボラとボラタンを同時に運用して検証した結果を以下に示します。その名も「ヒノボラタン」です。実はボラの意味が違うのですけどね・・・(ボラティリティと暴落)。

資金は200万円で各50%振り分け、レバレッジを3.0にしています。
取引回数 勝率 期待値 利益率 最大DD(千円)
1264 70.09% 3.52% 781% 673
レバレッジを3.0にしているので、最大DDは食らってしまいますが、先日も書いたように、これらの戦略発動時は順張り戦略はお休み中なので、資金繰りに困るという事はなく、逆張りは最初DDから入るというのは常識なので、1週間も我慢すれば回復が見込めるこれらの戦略は私には頼もしく映ります。

さて年間成績は、このようになりました。

ヒノボラタン

ぎりぎりですが、ヒノボラが苦手な2011年もチャラまで持っていっています。そして多くの人が相場を去った2008年はしっかりプラスとなっています(トラウ改も2008年は圧勝できています)。

2つを合わせると取引回数も年100回を超える時もあり、運用として機能している感じです。今年の成績は抜群ですしね。2014年1~4月はずっと負け越しで良いところがないのですが、転んでもただでは起きたくありません。この4ヶ月間で、システムの幅を持たせるという事を自分なりに考えて、それをこのGW中にまとめられたと思っています。

これで5月は下落相場がこようと上昇相場がこようと、どちらでも来いという感じです(そりゃ上昇相場が良いですけどw)。こんなに負けていてもGW明けからのトレードを待ち遠しく思える自分がいます。単なるノー天気といえばそうですが、色々考えて動いているから楽しいのでしょう。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

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