記事の表面だけを鵜呑みにするのは危険

今回は、気軽に、それでも大事だな~と日頃思っている事を数字で遊びながら書いてみたいと思います。

先日、プロ野球のドラフト会議がありました。その中で注目を集めたのがロッテから指名を受け京大から初めてのドラフト選手となった田中さんです。京大といえば西日本最難関の大学であり、私も入学したかった大学なのですが、私のボンクラ頭では到底無理という大学です。そこからプロ野球選手になるなんて、まさに文武両道のすごい人だと思います。

そんな彼のすごさの一端を紹介する記事を読んですぐにいくつかの疑問が湧きました。その記事がこちらです。

引用開始

■円周率使わず、トイレットペーパーの長さ導く

 

小6の授業参観でのことでした。先生からトイレットペーパー全体の長さを測る問題が出されました。円の長さとくれば円周率が思い浮かぶところですが、田中投手は1メートルあたりの「重さ」から、全体の長さを導き出してしまいました。これには先生も驚いてしまったそうです。

引用終わり

小学生のころから利発な子供だったんだなと感心させることが目的の記事で、確かに田中さんの事に関していえば、素晴らしい発想の持ち主であると思います。余談になりますが、三国志の曹操の息子で聡明と言われた曹沖という人物が、象の重さを量るという逸話と似ていますね。(wikipedia

しかしこの記事これで終わってはいけないと思いました。不自然な部分があります。

トイレットペーパー全体の長さを求める問題なのですが、田中さんは見事な発想でその長さを求めました。それでは、この記事をお読みの皆さんならどのように長さを求めますか?以下の図面を参考に考えてみてくださいね。

トイレットペーおパー

では「平凡」な理系学生だった私からの解答です。

トイレットペーパー中の任意の位置にある半径をr1とすれば、その円周は、2πr1となります。隙間なくペーパーが巻かれているとの前提であれば、この円周の集合体がほぼ全体の長さとなります。よって全体の長さは、芯の半径r0から外周までの半径rの「積分」を取れば良い事になります。計算式では、

計算式

となります。これは実はトイレットペーパー側面部の面積そのものという事になります。但しここにペーパーの厚みがあるので、ペーパー1枚当たりの厚みをbとすると、全体の長さは、π(r-r02/bで近似されます(完全に正確ではない)。

皆さん分かりましたでしょうか?文系出身の方には厳しい内容だと思います。私の時代では高校2年で学習した内容です。

この問題を小学6年の(田中少年以外の子供にも活躍の場を与えるべき)授業参観で実施したというのですか?今の小学校ってこんなに高度な問題を既に扱っているのでしょうか?驚いたというこの先生が用意していた答えがどのような内容なのか?知りたくなります。

円周率を使ってさらりと解ける問題ではなく、小学6年生にこの問題を、円周率を使って解かせる事自体に無理があります。その上で、田中少年が出したような答えを先生は用意していたのかもしれません。それを事前に言われた事に驚いたのかも?と推測するのが何とか理解できるストーリーです。

それとも「ペーパーの側面(非常に薄い部分)の面積は、ロールペーパーにした時のロール側面の面積と同じになる」という事を丁寧に解説するのでしょうか?この考え方、発想が理解できただけでも十分にすごいと思うのですが…。

ちょっと邪推して数字で遊んでしまいましたが、この記事の目的は、冒頭にも書いたように、「田中さんが少年時代から利発な子供だったと思わせる」事で具体的な事例はある意味どうでも良いのです。即ち思考の誘導です。

最近、某新聞の記事捏造が問題になりました。また同じ事実でもメディア社によって全く違う論旨で書かれているものもたくさんあります。情報多様化のこの時代、得られた情報はかならず自分の脳で一度フィルターを通して考えてみる事が大事だと思います。

これは株取引についてもいえる事で、記事を書いている人がその銘柄株を上げたいのか下げたいのか、という思惑を加味して読まないと、間違えた方向に解釈して損をしてしまう可能性がありますね。

という訳で私の記事も「本当なのか?」と疑いながら読んでくださいね(笑)

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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