DDとうまく付き合う方法

皆さん、年末の3連休いかがお過ごしでしょうか。Sandです。

日経平均は非常に力強い動きを見せていますが、新興市場はイマイチぱっとしませんね。まだ優遇税制廃止の影響があるのでしょうか?もしその影響であれば、来週の半ばからは完全になくなるので、それを織り込んで来週最初の火曜日から大きく上げる可能性もあるかもしれませんね。年末高から1月の上昇相場を期待したいところです。

さて、今日はドローダウン(DD)との上手い付き合い方を考えてみたいと思います。DDについては、私のDDに関する以前の記事を参考にしてくださいね。

さて下のグラフ(図1)を見てください。これはある時点での資金状況を示しています。相当に凹んでいますね。かなりつらい状況だと思います。

DD最初の凹み

しかしその後我慢して運用を続け、半年後の状況をグラフにしたのが下の図2です。DDが回復し、資産が増えていてホクホクの状態です。

DD後の結果

イザナミで何らかの戦略をバックテストにかけると14年分の実際の株価から結果を出してくれます。この時に図2のように完全な結果をみて「いける」と思っても、実際もしもこの時リアルに運用していれば、図1の時点ではDDの状況に遭遇していたわけで、相当に不安になります。私がお伝えしたいのはどれだけ素晴らしい戦略でもDDは100%必ず発生し、将来儲かると思っていてもDDの最中その時には非常に不安になるという事です。そしてその不安に負け、将来的には有望なのに、その戦略を途中で運用停止してしまったり、変に改造してしまったりして、将来の利益を放棄してしまうケースが多いのです。

もし優秀な戦略を誰もが機械のようにちゃんと運用出来たら、みんなが儲かってしまいます。しかし実際にはそうではなく様々な精神的、外部環境的な要因で戦略の実践が継続できない人が非常に多いのです。

辛いDDとうまく向き合う事が大事

前置きが非常に長くなりましたが、そんなつらいDDとうまく付き合うにはどうしたら良いでしょうか?現在私も深いDDの最中にありますので、実際に耐える必要を感じています。いくつか考えてみたいと思います。

まず、DDの遭遇の前に、これまで大きな負けを喰らってしまった経験があるかないかで状況は変わってくると思います。私の以前の記事で失敗編を書いたのはその為で、そのように1週間で100万円以上を失った経験はとてもつらいですが、今にして思えば良い経験となって、多少のDDではビビる事もありません。

ですので、まず最初に過去の失敗を忘れずに記憶(できれば記録)にとどめ、その時を思い起こす事で、目の前のDDが大したことないと思えるようになるかもしれません。

もっともだからと言ってどこまでも許容して良いわけではなく戦略そのものが陳腐化して古くなっている可能性もある訳ですから、最大DD許容範囲は決めておいた方が良いと思います。その数値は20~30%程度が妥当だと思います。

次に現在証券会社に入っているお金をお金と思わず、単なるメモリと思う事も効果があると思います。たとえば1日20万円の損害を出してしまったときに「20万といえば給料の半分だ」とか「1万円の高級料理が20日も食べられる」とかそのような事を思うと思考回路がドツボにはまります。証券会社の口座に入れた以上、運用を終えて引き出すまではお金ではなくメモリ、ポイントなんだと思い、そのポイントを増やそうと思った方が機械的に動けて良いと思います。

他に効果があるなと思うのはシストレで運用成績を公開している他の人のブログをチェックしておくことです。私も3つぐらいは毎日見ています。

私がチェックしているのは↓です。
TOの株システムトレード情報局

相場師パブロフのトレード日記

アイアン鉄のシステムトレード記録

自分が凹んだ時、他の人も凹んでいれば「今はこんな地合いなんだから仕方ない」と思えてかなり気が楽になると思います。他の人がみんな儲けているのに1人だけ凹んでしまっている場合は、さすがにちょっと考えた方が良いのですが、現在の私の場合は11月にみんなが苦戦しているときに一人だけ儲かっていたのでその反動が今来ていると思っています。

ちなみにトレシズさんがやっているトレシズの株システムトレード日記は次元が違いすぎて、とても勉強にはなりますが、自分との運用の差でDDを慰めるという目的にはマッチしません。

またDD中はザラ場を見ないという事も一つの手です。ザラ場を見て色々な値動きを見て勉強するのは良いのですが、あまり見つめてしまうと木を見て森を見ずという事になりかねません。ちょっと値下がりすると不安になってシグナルが出る前に損切りをしてしまったり、逆にちょっとの利益で確定してしまったりという事もなくなります。これは私のような兼業投資家のメリットになっていると思います。兼業がすべて不利ではない訳ですね。

最も重要と思う事は…

そして何よりも自分が運用しているシステムの癖をちゃんとつかんでおくことです。いくら優秀な戦略でも苦手な相場は絶対に存在します。それが何なのかを正しく掴んでおけば、DDがきてもそれが必然的DDなのか、ちょっとヤバいDDなのかの判断がしやすくなります。たいていは苦手な相場であり、「相場環境が良くなれば戻るだろう」と思って待つことができます。

ちなみに株式において「待つ」という事は非常に難しく、私もできていないのですが、これが出来れば立派なシストレ運用者になったと言えるのかもしれませんね。

DDは実際に経験しないとその辛さが分かりません。もしこれからシストレを運用しようと思っておられる人がいたらぜひ参考にして頂きたいです。私はこの記事を書いて、現在自分自身に降りかかっているDDを耐えるひとつの糧にしています(笑)

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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