指値=始値の問題をボトレで検証しました

妙に温かくなったりする変な冬の始まり、いかがお過ごしでしょうか?Sandです。

先日少し書いたように、寄り指しで仕掛けるシステムにおいて、指値と始値が同じであった場合、現在のイザナミでは、すべて約定したものとして処理を行います。

実際には全く約定しないケースも部分的に約定するケースもありえる訳で、実際のトレードにおいては成績が変わってきます。

そしてボトレに関してもこれが該当しますので、調べてみました。イザナミの過去データは、分割などでかなり数値がややこしくなっており、小数点以下がある銘柄(2000年の最初から適用されている事になっている)なども注意が必要ですが、今回は検証結果を私なりにつぶさに見て集計しています。その結果は下表のとおりでした。

取引回数 勝率 期待値
指値=始値 202 73.27% 1.04%
指値>始値 1652 78.75% 1.86%
9回に1回発生すると言う決して無視できない頻度である事がわかります。

ただ、指値と始値が同じであったケースの方が勝率も期待値も悪くなっているという結果になっています。これには2つの原因があると考えています。

1つは、多くの逆張りシステムについて言える事ですが、全体の地合いが暴落しているときに約定した時の方が勝率や期待値は高くなる傾向にあります。シグナル数が多い時の方が勝率・期待値ともに高くなる事を利用したシグナルフィルターもこの考えに基づいている訳です。

このような時は、概して大きなボラティリティが発生しており、指値と始値が同じになるような微妙な状態ではなく、ほとんどの取引が指値>>始値(反発が始まっておれば指値<<始値で全く約定しない)となると思われます。

もう1つは、指値=始値といういわば「ぎりぎり」約定した場合と言うのは、たたき売られ度がやや中途半端な状況であり、そこからまた下がっていく、すなわち寄り付いた後に投げた人が多かったケースが考えられるのではないかと思います。

寄り付く前に投げる人が多ければ多いほど、指値>始値になり易くなるわけで、イメージ的にはより深い位置で仕掛ける事が出来たので、その後は反発しやすいという感じです。

そもそも寄り指しという発注方法は、成り行き発注ではなく、ある程度安く寄り付いた場合の方が勝率や期待値が高くなると想定されるから使用される方法(勿論ザラ場の下落、すなわち陰線を嫌う意味もありますが)であるはずなので、寄り付きが安ければ安いいほど期待できる傾向になっていると思われます。

もしイザナミが指値=始値の場合は約定しないという風に変更するとボトレに関しては、取引回数が減るものの勝率、期待値がともに上昇し、それは危険な見せかけの方向となりそうです。

この問題、私は約定するにしても約定しないにしてもいずれか一方が完全に正しいと言う事にはならず、大事な事は、その認識を持って検証を行っているかどうかと言う事になると思います。

偉そうに書いている私も秋蔵さんやhamさんが提言して下さるまで気がついておらず、問題認識出来ていませんでした。

それでも今回遅まきながらこの問題に対して、一定の検証をする事が出来た事に感謝いたします。本当にありがたい事です。

この記事がボトレをお買い上げいただいた方の参考になれば嬉しく思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

同カテゴリーの前の記事⇒ボトレのカスタマイズ履歴

同カテゴリーの次の記事⇒完売御礼!ボトレが完売となりました

いつもご覧いただきありがとうございます。
このサイトが役立ったと思ったら、押してくださるとうれしいですm(_ _)m
 にほんブログ村 株ブログへ ブログランキング
↑人気ブログランキングでSandのシステムのシグナルを不定期に公開しています。見てみてくださいね!



2 thoughts on “指値=始値の問題をボトレで検証しました

  1. 秋蔵

    はじめまして、秋蔵と申します。サンドさんが今回の寄り指し注文に関する問題に早速取り組まれた姿勢は本当に素晴らしいと思います。システムベンダーという立場でこの手の問題が現れた時にサンドさんの様に素早く対応する事は簡単な事ではないと思います。大変誠意のある方だなと感じ入ります。さて、この問題は逆指値仕掛けによるスリッページ問題に似てますよね。シストレに対して否定的な方々の代表的な意見として「シュミレーション通りに現実の結果が出ない」というものがあると思います。逆指値もこの寄り指しの問題も検証と現実の不整合が生じるという意味では同じです。現状、逆指値利用の販売戦略の商品説明ではスリッページに関して言及していないシステムベンダーはおられないと思います。私には2つ提案があります、1番目は戦略の商品説明においてこの件をスリッページ同様に言及する事です。購入者は事前に問題を把握した上で購入する事が出来ます。問題を把握していれば備える事が出来ます。2番目は指値位置を変更するなど再最適化を試みる事です。私も自作の戦略で同様の問題を抱えていましたが少し指値をずらす事で劇的にこの事象を減らす事が出来ました。購入者でもないのに好き勝手な事を申し上げてすみません。しかし、一人のシステムトレーダーとしてシストレを否定する連中に上記のような意見を言われるのは悔しい事だと感じます。サンドさんが今回の事案をより良き戦略に変える機会に出来る事を願っております。長々と失礼致しました。

  2. Sand Post author

    秋蔵さん、コメントありがとうございます。ブログを何時も楽しみに拝見しております。
    具体的なご提案を頂き、大変ありがとうございます。

    頂きましたご提案のうち、1つ目は遅ればせながらという事になりますが、システム紹介
    ページで告知するように紹介文を編集したいと思います。

    2つ目につきましては、現時点で私に良策が思いつかないという事もあって「現時点では」
    このままで運用を続けてみようと思っています。

    ボトレに関しては、販売前に使っているときは、指値=始値であってもほぼ
    約定していたように思いますが、販売システムを改造した他のシステムでは部分約定が
    やけに多いな~とは感じておりました(それでいて今回の問題にいままで気付かなかった
    のは情けないというよりありませんが)

    それは現時点でも、hamさんが時折書かれていましたように「誰でも思いつきそうな
    きりの良い値にはしない」ようにはしているつもりなので、最悪の状態ではないと思って
    おります。

    また現在チャックしている限りでは初期設定のままの位置で仕掛けておられる方の
    割合は決して高くないので、この状態で、どうなるかという点を確認したい考えも
    あります。

    今後とも、お気づきの点がございましたら、是非お教えください。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください