S氏逆張りの私なりの活用法

急に冷え込んできてやっと冬本番と言う感じの休日をいかがお過ごしでしょうか?Sandです。

システムトレードをされている方なら、聞いた事がある方が多いと思います。hamhamsevenさんもたびたび取り上げているS氏式の逆張りについて私なりに検証してみました。

なお、この方式はあまりにも有名なため、多くの方が解析しており、ウェブ上でも見かける事ができます。私の解析と意見はそのうちの1つにすぎないと言う事でご理解ください。

具体的な方式は彼の書籍に書いてあるので、公開しているも同然なのですが、そのまま転記するわけにはいかないので伏せます。アマゾンでもブックオフでも検索すれば簡単に見つかります。

勿論イザナミで検証しているのですが、2点だけ条件を変えています。

・当日ストップ安(終日)ではないを追加

・保有日数は20日にしました。

これで、100円以上の銘柄で5日平均3億円の売買代金の制限をかけてバックテストをした結果が下図です。

バックテスト一覧

勝率70%、期待値6.67%という一見素晴らしい結果に見えます。年度別の成績が下図ですが、2006年に書籍を公開されてからも成績は変わりませんし、2013年からの3年も順調そのものです。

バックテスト年度別

システムトレードがまだそれほど普及しているとは言えない時に、この方式を公開したS氏はすごいと思いますし、これがシステムを公開しても簡単には陳腐化しないという事の1つの事由になりえるでしょう

これは使えると意気込みたくなりますが、チェックしなければならないのは平均保有日数が、10.71日と現在システムトレードの流行りから比較するとあまりにも長い事です。

これは資金設計をしっかりとしなければなりません。と言うわけで、まずは以下のような設計にしてみました。

最適分散設定

300万円でレバレッジ2倍、すなわち600万円の資金でトレードする事として、1銘柄当たり15万円で平均保有日数が10日とすると、1日に仕掛ける事が出来る銘柄数は4銘柄が限界という事になります。

これで最適分散検証を行った結果が下図です。

300万円レバ2、15万4上限仕掛け

勝率も落ち、期待値はかなり下がっています。利益率も268%しかなく最大ドローダウンは悶絶ものの220万円ととても我慢できるレベルではありません。

S氏はその書籍で年運用率300%を達成したと書いてありますので、まったく届いていません。

その理由は言わずもがなの2008年のリーマンショックにあります。年度別の成績とトレード資金の推移を下図に示します。

最適分散投資年度別

トレード資金の推移はこちら

資金推移

ここまで資金設計で仕掛けを抑えても2008年はこのざまです。これがS氏の逆張りはリーマンショックで使えないものとなったと言われる所以なのかも知れません。

実際に当時はあまり考えていない資金設計でトレードして未曾有の暴落(反発無き暴落という状況でしたね)で大きな損失を出して退場に追い込まれた人もいると思われます。

しかし賢者は歴史に学ぶといいます。我々はこれを「S氏の逆張りは失敗だった」で終わらせるのは勿体ないと思います。

さらに解析を進めます。まずシグナル数によって勝率や期待値がどの程度変わるのかを調べました。それが下図です。

シグナル数チェック

明らかにシグナル数が1~2の時より3以上のシグナルが出ているときの方が勝率、期待値ともに跳ねあがっている事が分かります。

これならば、シグナルフィルターの出番だと思います。下図のようにシグナル数が3以上の時のみ仕掛けるように設定して再度最適分散してみました。

シグナルフィルター

ちなみに3S法という命名は、S氏-Sand-Signal法という意味です(笑)

最適分散結果の年度別成績はこのようになり、一応はすべての年でプラスになりました。トータルの利益率は下がっていますが、最大ドローダウンもそれなりに下がっています(まだ高いですが)。

フィルター有り最適年度別

そのトレード資金の推移をみると下図のようになっています。

フィルター有資金推移

これを見てお分かりになりますか?シグナルが出ているのはこれまでの「暴落」と呼ばれた局面だけです。2011年の地震、2013年6月、2014年2月、直近では2015年8月のチャイナショック等ですね。それらにことごとく利益を上げています。

2008年の落ち込みはありますが、すぐに取り返しているので、シグナルに従う事が出来れば、生き残る事が出来たと思われます。

さてこの結果を見ると、このシステムは2通りの使い方があると思います。

1つ目は暴落判定の指標にするという事です。このシステムのシグナル数が3以上になった局面は暴落からの反転がもう近いという判断指標とする使い方です。

もう1つは、そのまんま暴落時のみ機能するシステムとして使用するという方法です。この場合、シグナルは暴落時しか出ないので、仕掛け数の制限を外してシグナルが3以上でた時は全力で買い向かうようにします(ちなみに金曜のシグナルは?文末に記載しています)。

その最適分散検証の年度別を最後に示します。利益率で最初のケースを超えている事に注目していただきたいです。そして最大ドローダウンも高いとはいえ最初の検証結果よりは低くなっています。

フィルター有仕掛け無制限年度別

ここで1つ考えておきたいのは、このシステムはリーマンショックのような暴落時は諦めるシステムと認識しておく事です。

リーマンショックのような暴落時でも利益を伸ばすシステムは存在するので、それらで補完してもらいこのシステムは、それよりもマイルドな暴落で利益を取ってもらって、私が常々書いている「システムトレード全体で利益を得る」事を目指したいです。

そしてこれが資金は多ければ多いほど有利である(破産しにくい)という事だと思います。誤解されないように書きますが、1つのシステムは100万円もあれば十分運用できます。しかしすべての地合いに万能なシステムというのは、そうそうあるものではありません。

複数のシステムが得意な地合いで大きく利を伸ばし、苦手な時は損害を計上してしまっても他のシステムがカバーして全体では儲かっているというシステム群を構築するのは、私のような才能に乏しい人間でも出来るのではないかと思っています。

最後に昨日のシグナル数はどうなのか?書いておこうと思います。昨日のシグナル数は3でした。期待値と勝率が上がるぎりぎりのラインです。これをどのように判断するかは皆さん各自で異なると思います。私は、反発局面はそれほど遠くないと期待しています。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

同カテゴリーの前の記事⇒CHASのスリッページ実績

同カテゴリーの次の記事⇒カーブフィッティングだと思う理由

いつもご覧いただきありがとうございます。
このサイトが役立ったと思ったら、押してくださるとうれしいですm(_ _)m
 にほんブログ村 株ブログへ ブログランキング


2 thoughts on “S氏逆張りの私なりの活用法

  1. 山田太郎

    こんばんは

    S式逆張りを暴落シグナルの指標にする方法は私も使用していました。
    某メルマガでも頻繁に出ていますので(笑)

    まだまだ初動かもしれない予感なのにある不動産銘柄の逆張りで
    かなりやられたのでチャンスに乗れるかどうか微妙になってきました。
    今回は諦めモードです。

    Sandさんはご武運を

  2. Sand Post author

    山田太郎さん
    回答が遅くなりすみません。トレードの多さに忙殺されていました(汗
    今回の下落相場ではなんとか、まずまずの利益を上げる事が出来ています。

    私もプロパストやメタップスでかなりやられていたのですが、他が頑張ってくれました。
    お互いがんばりましょう~諦めたらそこで試合終了ですよw

コメントを残す