韓国大統領選挙が終わりました。このニュースは日本では大きく取り上げられていますが、おそらくアメリカや欧州ではほとんど注目されていないと思います。
日本から見てベルギーの首相が誰か知っている人がほとんどいないようなものかと思います。なので、為替も株も影響は限定的でいちいち取り上げるまでもないニュースでした。
さて本日のニュースで、1億総活躍推進本部が年金を71歳以上まで繰り下げてもらえるようにする提言をしたという報道がありました。
現在も65歳を基準に早めてもらう(繰り上げ)と減額され、65歳を超えてからもらう(繰り下げ)と増額される仕組みになっていますが、私の周りの高齢者に聞くとほとんどの方が65歳もしくはそれよりも前にもらっているパターンが多いです。
そりゃそうかなと思います。65歳以上でまだ現役で働きたいという人は少ないでしょうし、経済的な理由で貰わないと生活できない人も多いと思います。
それじゃ今回の提言は意味がないかというとそんなことはないと思います。
これは年金が貰えるようになる年齢の引き上げと減額をこれからも進めていくという事に他なりません。年金の改悪は国民からの反発がきついので、ダマしダマし進めていくことが予想されます。
今回繰り下げの対象を71歳以上にしておくことで、次回は中心点を70歳に引き上げるのではないでしょうか。そして基準額を据え置く事は強調するという感じです。
基準額を据えておいてももらえる年齢を引き上げれば、勿論生涯で貰える年金額は減額されます。
またいくら医学が発展して平均寿命が延びたとしても70歳まで働くのはきついので、やはり65歳から年金をもらいたいという人には大きな減額となるようになるでしょう。
今後政府はメディアを使って「年金を支える働き手が圧倒的に不足している」という認識を国民に刷り込ませてくると思われます。
最終的には経済的に困窮する老人を放置するのは国の為やむを得ないという世論まで持っていくと思っています。
私は1円も年金はもらえないと思っていますし、その準備をしています。今払っている年金も払わなくても良いなら払いたくないですね。「年金とは名前を変えた税金である」という私の友人の意見に賛成です。
それにしても1億総活躍推進本部ってそんな事を提言するところなのでしょうか?間違ているような気がするのは私だけでしょうか。
それなら、「死ぬまで働け推進本部」に名称変更した方が良いと思っちゃいますね。