こんにちは。スナオカです。
仮想通貨をご存じでしょうか。仮想通貨と言えば、ビットコインぐらいは効いた事がある人が多いと思います。
実は仮想通貨と言ってもその種類はもはや無数にあると言ってよいぐらいに存在します。ビットコインやイーサリアムなどは有名な代表格と言ったところです。
その中にわかに盛り上がっている仮想通貨があります。それがノアコインと呼ばれるものです。
ノアコインとは
ノアコインとは、新しい仮想通貨でフィリピンと日本で盛り上がりを見せており、公開前のプレセールで大体的に宣伝され販売されています。現在第2回目のプレセール期間になっています。
販売を促進したい側のその内容を見ると、こんな感じの事が書かれています。
フィリピンは出稼ぎの非常に多い国で、多くのフィリピン人は海外で稼いだお金をフィリピンに残してきた家族などに送金していますが、その送金手数料が非常に高額になっている事が問題になっているようです。
そこでノアコインを使えば、インターネットがある環境なら、どこでもノアコインにする事出来、国許の人もネットを通じてノアコインを受け取れれば手数料ゼロで海外送金が出来るようになるというものです。
さらにはノアコインの出資金を使ってノアシティなるリゾート都市を実際に建設し、そこでの決済にノアコインが使えるというものです。
またVISAカードなどの決済にも使用できるようになるらしいです。
1期プレセールですでに23億ノアコイン(1ノアコイン=1米ドル)を売り上げているようですから、日本円で2500億円以上ですね、すごいですね。
4回に渡るプレセールで合計432億ノアコイン、そしてどんどん価格は上がっていくので、5兆円以上の売上を目指しているようです。
その後正式オープンは2018年6月に予定されているようです。
換金性の問題
問題になるのは、このノアコインを買った人は、いずれは日本円に換金したいはずです。2018年6月の公開日まで換金できないのですが、逆にいうとこのときまでにノアコインを買った人は公開日にすぐに売りたいと言う人も多いのではないかと思います。
ここで問題は需給です。公開日以降にノアコインを買いたいという人がどのぐらいいるのかという懸念です。初日から大暴落の可能性が高いと思います。運営者が少し支えてくれると良いのですが、そんな事はしないと思います。
株にもIPOがあります。これによく似ていると思います。
「IPO銘柄なら多くの銘柄が公開日の価格よりも高い価格になる事が多い」と思うかもしれませんが、「株は需給」、これをちゃんと考えればそうはいかない事が分かります。
IPOに参加した事があるなら分かると思いますが、新規公開部のIPOは抽選で購入できるか決まりますが、郵政関連銘柄のような超大型銘柄を除くとかなり当選率が悪いです。
買いたくても買えない人がたくさんいる状況で、公開日を迎えるわけです。
ところがノアコインの場合は、公開日までに約5兆円という東証取引所の1日の売買代金を越える額が募集されます。ノアコインが欲しいという人は根こそぎ購入されている状況で、公開日を迎えるという事になります。
需給のバランスが完全に崩れてしまった状態で、2018年6月を迎えるノアコイン、いくらで初値が付くのか、興味はありますが当事者にはなりたくないですね。
宝くじを買うようなもの
ノアコインの購入を煽っている人がよく言うのが、ビットコインは7年ほどでその価値は10万倍になったというものです。7年前に10万円のビットコインを持っておけば、100億円になっています。確かに夢のある話です。
ですが、それは7年前誰もビットコインの存在を聞いた事すらない時代にビットコインを所有するといういわばあり得ないほどの希少性を持っていた対価として現在その価値があるわけです。
現在ここまで大体的に宣伝され、仮想通貨を少しでも知っている人ならノアコインの話はみんな耳にした事があるレベルの情報となっています。
このようなレベルで大もうけ出来るなら、誰でも大金持ちです。先行利益などまったく見込めません。
これから購入を勧められる機会があれば、これは慎重に考えた方が良いです。