システムトレードに必要なもの~雑記3|保有期間考察

先日全シ連の漫画が更新され、今回の内容が保有期間についてでした。

今月は私の日々のトレード記録の記事で何度も「当日手仕舞いがうまく機能した」と書いてきましたので、まさに図ったかのようなタイミングで書かれていますね。私とタクマ先生とはまったく面識はないのですが(笑)。

hamさんもいつも感想を書かれていますが、今回は私も私なりに保有期間について書いてみたいと思います。

まずは全シ連の漫画の最後にあったような図式を私なりに書いてみました。それぞれについて解説しますね。

保有期間の図

まず①のルートです。保有期間を短くしても勝率が変化しないとするならば、ドローダウンが短くなるとは限りませんが、大きさはほぼ間違いなく小さくなるとは思います。

これはデイトレで考えると分かりやすく、デイトレには持越しのリスクがないわけで、夜間にどんな事が発生してもその影響を受けないのですから、その分リスクは下がります。

最大ドローダウンや破産リスクが小さくなれば、その分大きな資金を預けても運用できると考えられるので、利益率は同じでも、利益総額を大きくすることが出来ると思います。

私のシステムではデイトレのCHASがこの発想で、1銘柄当たりの仕掛け金額は私のシステムの中で最も大きくしており、他のシステムの仕掛けが終わったあとで、余った資金のほぼ全てをつぎ込むように設計しています。実際にはそこまでシグナルが出ることまずないので、限界近くになることはありませんが。

目一杯仕掛けても、当日が終わればその資金は拘束されずに戻ってくるので、翌日も必ず仕掛けを打つことが出来ます。

次に②のルートです。保有期間が短くなれば、その分戻ってくる資金が大きくなる訳ですので、資金効率が良くなるはずです。

1年満期の利回り4%の商品と、2年満期の利回り6%の商品のどちらに投資するかは自明な訳です。株のシステムトレードのおいては、(期待値)/(平均保有日数)を大きくする方が利益率は向上すると思います。

いくら期待値が高くても保有期間が長いシステムは、実際トレードでは大きな利益になりにくいというわけです。

こう考えるとシステムトレードに限らず投資というものは「保有期間(資金の拘束)は短ければ短いほど良い」という事になると思います。

但しこれをいうためには非常に重要な前提が必要になります。

それは、「勝率、期待値が同じであれば」という条件です。もしこれらが同じで、将来にも同じような勝率・期待値が見込める(カーブフィッティングではない)のであれば、私は迷うことなく保有期間が短いシステムを選びます。当然ですね。

問題はここにあって、保有期間を短くしたいけど、短くするだけでは、勝率・期待値が落ちてしまうので簡単にはできないという事です。

逆張りで漠然と考えてみましょう。

逆張りは下落している銘柄がいつか反発する事を期待して仕掛けます。

その仕掛けがドンピシャで当日に必ず反発してくれれば保有期間は1日で良いわけです。しかしそれは容易ではありません。反発はさまざまな要因が絡み合って実現するわけで、それをテクニカル条件だけで表し切るのは現時点での私には不可能です。

またその精度を高めようとすればするほど、取引回数は絞られ、カーブフィッティングの可能性を高め、結局将来に得られる利益が少なくなってしまいます。

それならば、持越しのリスクを負ってでも反発するまで少し待つための保有期間を設けた方が結局は得をするという事で、例えばボラタン暴落用は最大4日の保有期間を有しています。

一方で、一定の反発さえすればそれで良い(順張りのように利を伸ばそうとはしない)と考えているので、仕掛けた当日に一瞬でも反発してくれればさっさと利益確定してしまおうという事で、ボラタン系の6システムにはすべて当日手仕舞い機能を搭載させています。

実はこの当日手仕舞いは搭載しない方が期待値と利益率は向上します。それでも私は期待値を捨ててでも勝率と安定性を優先させたかったので、この機能を持たせています。

ボラタン系は暴落時に発動するシステムなので、資金の行き詰まりや大きなドローダウンのリスクを非常に心配しています。だから何を優先するかは自明というわけです。

一方で通常時にシグナルを出すトラウ改やボトレには当日手仕舞いは搭載していません。いうまでもなく伸ばしたいものがボラタン系とは異なるからです。

さて漫画に戻るのですが、保有期間を短縮する事によって期待値が上がるものがあるかもしれないと書かれていますが、これはとても危険な要素を含んでいるので注意が必要かと思います。

いうまでもなくカーブフィッティングの恐れがあります。

私は仕掛けには賞味期限があるという概念ではとらえておらず、保有期間が延びるとポジションの優位性が保てなくなるケースにおいて保有期間が長い事は一概に期待値を上げるとは限らないと考えています。

例えばある銘柄が急落したとします。この急落を見て怖くなり投げてしまった人や追証を出して強制執行された人が出て、売り方がいなくなると反発の機運が高まるのですが、その時点で反発せず、急落後しばらく同じ株価をうろうろしたとすると、同じ株価であっても急落して達した株価とは違う意味を持ちます。実際にオシレータ系の指標はそれを教えてくれますね。

急落直後の株価にはポジションの優位性があるかもしれませんが、数日後の同じ株価にその優位性があるかは別問題というわけです。

これが順張りのトレンドフォローの場合は変わってきます。高値を更新した銘柄にさらなる上昇の見込みがあるとして仕掛けたとします。しばらくもみ合ったとしてもさらに上昇し新しく高値を付ければ、また高値更新となるので、先ほどの優位性は保たれたままとなります。

それならその優位性が崩れるまでは保有し続けて、さらに利益を伸ばそうと考えるという事になると思います。

保有期間を変えて検証して明らかな傾向や相関が見られたとしても、それがなぜ起こっているのかを屁理屈もこじつけでも何か説明がつく理由を見いだせないなら、安易に一番良いパフォーマンスの日数を選択するべきではないと思います。

保有期間もそのシステムの性格の中で、取引回数や勝率・期待値などと同じぐらい重要なファクターであるという事で、システムの性格をよく把握して決めてやる必要があると思います。

ちょっと漫画に対して批判的な内容も書いていますが、hamさんもいつも書かれているように、このように漫画で題材を取り上げていただくことで、他のブログで色々な考えを書く良い動機づけになっているので、これは非常にありがたい取り組み(一種のアフターケアですね)だと思っています。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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