週末いかがお過ごしでしょうか?Sandです。
かなり前の話になるのですが、実は販売戦略ヒノカグ【ブースター】を購入していました。ところが実用には至っていません。これはこの戦略が良くないということでなく、驚きの理由があったからです。今回はその事を書いてみたいと思います。
この戦略は上昇トレンドの時と下落トレンドの時でストラテジーを変えているのですが、上昇トレンド時の内容は私の順張り主力戦略であるキャンドルSFとそっくりで、下落トレンド時は私が独自に開発したCHASにそっくりだったのです。
キャンドルSFはキャンドルストライクという販売戦略を大きく改造したものですが、それでも骨格は残っています。そして改造の方向が偶然にもヒノカグ【ブースター】にそっくりだったということで、この2つの販売戦略を足し合わせて精度を高めたものがキャンドルSFになっているという感じなのです。
ここで、それぞれの検証結果を一覧表にしてみました。資金設計は、200万円のレバレッジ1.5倍、400千円を指定投入額とし、250-500千円の範囲で仕掛けるというもので統一し、公平にするため、スリッページも0.5%に統一しました。
その結果がこちらです。
取引回数 | 勝率 | 期待値 | 利益率 | 最大DD(千円) | |
キャンドルストライク | 3763 | 49.75% | 1.41% | 1036% | 1190 |
キャンドルSF | 1369 | 60.26% | 2.86% | 750% | 326 |
ヒノカグ(ブースター) | 5081 | 54.36% | 1.19% | 1151% | 694 |
利益率は低くなりますが、最大DDや勝率、期待値が高いキャンドルSFがやはり良いと判断したわけです。また手数料は未考慮にしているので、取引回数の一番少ないキャンドルSFがさらに有利になります。
そして更なる問題があります。それは今年の成績なのです。2010年からのPFをグラフにしてみましたので、ご覧ください。
2013年はどれも高くなっています(これは当然)。問題は今年で、いずれの販売戦略も1.1しかありません。つまり負けこそしていないもののほとんど儲かっていません。逆指値である事を考えれば、実運用ではマイナスの可能性があります。
それに対してキャンドルSFは今年も2011~2012年の水準を維持しています。実運用を始めた今年の3月から、実際運用で20%超の利益率を出し、ちゃんと機能しています。3月以降といえば、上昇トレンドの良い時期が多かったのは確かですが、この戦略は上昇トレンドでしか運用しないようにしているので、下落期間は問題ありません。
販売戦略を使用する事に賛否両論があるかと思います。私はそのまま使うのは危険という考えですね。しかし「販売戦略は教材として使える」と言うことには異論は少ないのではないでしょうか?
ヒノカグ【ブースター】は、色々な機能を使っていて勉強になるし、弱トレンド用のストラテジーはCHAS(こちらも今年実際運用で利益率20%超)につながる内容で、参考になると思います。
ちなみにCHASにはひとつ秘密のスパイスが入っているのですが、これに気がつけばほぼ同じものが出来そうに思いました。
キャンドルストライクも、面白い発想のルールになっていますし、こちらは手仕舞いに工夫がなされていて勉強になります。
結果として、採用に至らなかった販売戦略ですが、元を取るぐらいまで内容を読み込み、理解を深めて、それを応用して今の戦略群があるので、決して無駄になったとは思っていません。販売戦略を運用しているがイマイチ機能していないな~と思われている方は是非一度その戦略を深く理解し、カスタマイズする方向を検討してみてはいかがでしょうか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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