システムトレードで必要なもの~応用3|資金設計(2)

システムトレードに必要なものシリーズも第6弾まできました。前回は順張りにおける資金設計について考えましたが、今回は逆張りにおける資金設計を考えてみたいと思います。

但し逆張りの資金設計は考えれば考えるほど非常に難しく、私なんかよりもhamhamsevenさんのブログを読み込む方が確実なのですが、現時点での私の考えとして書いてみたいと思います。

皆さんの考えるきっかけや、何かの発見につながると嬉しいです。

さて、なぜ逆張りの資金設計が難しいかというと、「仕掛け数が日によって大きく異なる」ということと「仕掛けに対するヒット率が日によって大きく異なる」

もし仮に毎日ほとんど同じ仕掛け数となるような逆張りのシステムが出来たらすごいと思います。リーマンショックの時も、大地震の時も普段と同じ仕掛け数にするというのは、ランキング指標でも使えば出来るでしょうけど、そういう事ではないのは言うまでもありません。

さらに厄介なのが、仕掛け数の大きい時の方が、またヒット率の高い時の方が期待値も高いというシステムの方が多いと思います。

それゆえ、逆張りではシグナルフィルターが有効になるシステムが多いと言う事になります。

このようなシステムでは、仕掛け数やヒット数が普段は少ないけれど、ある時全体の地合いが暴落した時に一気にヒット数が増えると言う事が多いと思います。

そして問題となるのは一気にヒット数が増えて、それに資金を拘束されてしまった状態がまだ底打ち反転のタイミングではなかったという場合です。

個別銘柄は別として全体の地合いは下がり続けると言う事はほぼなく、あるタイミングで一定の反発をするものです。

その反発を捉えるのが逆張りなのですが、いつその反発が来るか分からないので、その時までにヒットして保有している銘柄は含み損から入ることになります。そして手仕舞いシグナルまでに利益に転じてくれればよいのです、さらに下がってから反発した結果、損害のまま手仕舞いしたという事になりかねません。

この場合に有効になるのは、仕掛け銘柄数の限定です。

仮にすべての仕掛けがヒットしたとしても翌日以降も仕掛けが出来るように設計をしておく事がリスクヘッジとして有効になります。

ただし大きな深い暴落は少なく、たいていはそこそこで反発するので、仕掛け銘柄数を絞ると利益率が下がってしまいます。ゆえに販売ルールで仕掛け銘柄数を絞るようなシステムは(調べたわけではないですが)存在しないと思います。

もう一つは、シグナル数に応じて、資金設計を変えると言う方法もあると思います。私はボラタン系でこれを採用しています。

シグナル数が少ない時は150万円の資金設計仕掛けています。そしてシグナル数が増えると、それを300万円に上げていきます。

こうするとシグナル数が少ない時にザラ場で暴落が始まり、仕掛けが軒並みヒットして保有中になっても、まだ150万円の資金が残っているので、さらに仕掛ける事ができ、更なる暴落に対応できます、

暴落が浅く翌日すぐに反発すれば、最初に仕掛けた150万円分で利益を取ります。これを300万円でやっていれば儲けは大きいですが、実際に大地震などではものすごい損害になってしまいます。

仕掛け数を絞るのも資金が減らすという事もやっている事は同じだと思います。結論は「反発局面が来るまで資金が底を尽きると言う事なくトレード出来る様にしましょう」と言う事ですね。

もうひとつ私がやっている対策は、シグナル数が少ない時と多い時で、保有日数を変えています。

ボラタン系で、シグナル数が少ない時は保有日数を2日とし、翌日の引けまでに手仕舞いするようなシステムにしています。これは期待値を確実に下げてしまうやり方なのです。

ですので、暴落中は損害になるのですが、貴重な資金が回収されるので、それで翌日に仕掛ける事が出来ます(暴落中なので翌日が寄り安だと手仕舞いした意味が出てくるという思惑もあります)。そしてその時は暴落が始まってから3日後の仕掛けなので、底打ち反転は近いと考え、反発まで耐える意味で保有日数を4日としています。

まとめると先の資金を変える対策と合わせて、以下のようなイメージでトレードしようと思っています。

暴落初日・・・150万仕掛け→ザラ場で暴落し、保有多数

暴落2日目・・・残りの150万で仕掛け、初日仕掛け分を手仕舞いして150万円回収

暴落3日目・・・回収した150万円で仕掛け、2日目の仕掛けを手仕舞いし150万円回収

暴落4日目・・・回収した150万円で仕掛け

5日目・・・暴落継続しているなら耐える

6日目・・・暴落継続しているなら耐える。

7日目・・・朝一で3日目の仕掛けを手仕舞い

8日目・・・朝一で4日目の仕掛けを手仕舞い(投げ売り)

2000年以降のデータでは、暴落してから8日目でも反発がなかったと言うケースはなく、一番ひどいリーマンショックでもDDから入りますが、最終的には取り返す検証結果となっています。

一般的には、暴落3日目か4日目でいったん反発が見られるケース(昨年の2月)がほとんどであり、これは信用取引の追証決済と関係があると思っています。リスクを取り過ぎている人を討ち取る投資機関のやり方であり、ゆえに今後も繰り返されるパターンとしてあり得ると思っているわけです。

なお、初日と2日目で同じ銘柄がヒットすると言う事も検証上多くみられるため、3日目の寄り付きから大幅反発なんて事になっても、少し取り返せるだろうと思っています。

ちなみに残りの150万円の資金というのは、場合によっては順張りの資金として使えると思います。私の場合順張りは上昇相場判定ONの時でしか使わないため、暴落初日でその判定は必ずOFFとなるため、その資金が捻出という事です。

最近はキャンドルSFを止めて、資金も増えているので、そこまでカツカツの運用をしているわけではないですが、余剰資金ゆえに多少のリスクを負ってもしっかり運用したいと言う場合は、ありだと思っています。何せ暴落3日目の仕掛けが発動されたのは、昨年は2回だけであり、滅多にある事ではないので、さすがにその資金をずっと待機させておくのもちょっともったいないかなと思います。

いかがでしょうか?皆さんの逆張りの資金設計はどの程度の暴落までを想定されていますでしょうか?私は過去の暴落よりさらに深いものが来ても何とかなると思っているレンジで見ているつもりです。

その代わり過去の検証上の利益率は落ちていると言う事は、注意していただきたいポイントとして繰り返しここに明記しておきます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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2 thoughts on “システムトレードで必要なもの~応用3|資金設計(2)

  1. 山田太郎

    お疲れ様です。

    自分は逆張りを使いこなすことが難しかったので今回の内容はとても参考になりました。

    6月からいろいろルール作っていたのですが逆張りは自分に合っていないと
    感じるようになりました。

    どうもシステムトレードに順張りから入ったので損が発生したら即切りたくなり
    益があればなるべく保有したくなる精神状態になってしまったようです。

    一応押し目買いの戦略は動かしているのでその運用に今回の考えを取り入れてみようかと
    検証中です。

    次回も楽しみにしています。

  2. Sand Post author

    山田太郎さん、毎度コメントありがとうございます。

    そうなんですね、やはり相性というのはありますから、ストレスをどう除くかという事は
    大事ですね。

    押し目の逆張りは浅めの仕掛けという気がしますので、今回の資金管理はそのまま
    使えないかもしれませんよ。お気をつけください。

    私は押し目買いのシステムは早めの手仕舞いと指値のザラ場手仕舞いになるように
    していますが、シグナル数で資金を変える事はしていないですね。

    参考になればと思います。

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