順張りの分散投資を考える

3連休いかがお過ごしでしょうか?また台風が来ていますね、ご注意ください。

さて先日、「逆張りに関して仕掛けは1銘柄当たりの金額を出来るだけ小さくして幅広く仕掛けましょう」という事を書きました。それでは順張りはどうなのか、ちょっと検証してみました。

最近このブログにお越しになった方のために書きますが、当ブログではシステムトレード用ソフト「イザナミ」を使用して検証を行っています。イザナミについてお知りになりたい場合は、リンク先にいって確認いただくほか、私の「イザナミの活用法」カテゴリーも是非ご参考になさってくださいね。

さて、今回の検証対象は、現在私が非常に頼りにしている順張り戦略「キャンドルSF」です。逆指値有りで上昇トレンド時のみ発動するようにトレンドフィルターが掛けられています。

この戦略で、「指定投入額に近い金額に仕掛ける」として、その指定投入額と勝率や期待値の相関を調べてみました。

まずは指定投入額と、取引回数と勝率の相関グラフです。

キャンドル相関1

当然ながら、指定投入額(千円)を上げると取引回数は減少します。しかし勝率が上がっていることは明らかです。少数精鋭の状態になっていることを意味しています。

さらに、指定投入額と期待値、約定率の相関を見てみましょう。

キャンドル相関2

期待値は勝率の上昇に伴い上がっていきます、そしてなんといっても約定率が上昇していることに注目です。約定率が高いということは無駄な仕掛けが少なくなっており、資金効率が良くなることを意味します。

このような現象になっている理由は2つ考えられると思います。

1つ目は簡単に思いつくことですが、最適分散投資の優先順位の指標が有効に機能しているということです。これはこれで重要な事なのですが、もうひとつ大事な要素があると思っています。

というのは、この戦略が2日で完結する短期の取引であり、仕掛ける銘柄は注目度の高い銘柄であるということです。このように期間の短いトレードでは、ファンダメンタルの要素はほとんどないと言って良いでしょう。あるのはその日に出た決算材料などのすぐに株価に反映される要素だけかと思います。

そうすると、優先順位の高い銘柄は、その優先順位設定の指標の絶対値が必ずしも高くなくとも、その日の上位には来ているので(ランキング指標に近いイメージ)、市場の注目を集めやすい銘柄になっていると考えられます。私としてもそのような銘柄をイメージしてカスタマイズしています。

短期トレードでは、ファンダメンタル要素はなく、テクニカル指数によるフィルター検索にヒットした銘柄の「人気投票」の要素が強くなっているということだと思います。それが約定率の上昇という結果になって表れているとみています。アナリストのコメントで「個別銘柄の循環物色が見られる」というのはこのような状況かと思います。私も人気銘柄に群がるイナゴの一匹と言うわけですね(笑)。

しかし規制が入る日が来るかもしれませんが、この状況は簡単には変わらないと思います。ならばイナゴが群がりそうな銘柄を見つけて逆指値を入れておき、上昇の過程で買ってさらなる上昇(人気上昇)を狙うというのが順張りの1つのスタイル(しかも最近の流行でもある)だと思います。

しかしだからといっていたずらに指定投入額を高くすれば良いという問題ではありません。最大DDは逆にどんどん高くなってしまいます。ですので、私はまだ仕掛け金額はそれほど大きくしていません。「逆張りよりはやや高い」程度です。

しかし、将来資金が増えて、資金サイズを見直す時に、今回の検証が活用できます。順張りは、資金を上げると同時に1銘柄当たりの仕掛け金額も上げていくつもりです。逆張りは資金を上げても1銘柄当たりの仕掛け金額は据え置き、仕掛けられる銘柄数を多くしよう思っています。そうすることで資金はより有効に運用することができると思います。

戦略の構築そのものも非常に重要ですが、その戦略にいくらの資金をどのように投入するのか、資金設計にも十分な注意を払う必要があります。皆様の参考になれば嬉しいです(なお、それ以前に最も基本的かつ大事なのは破産リスクを避ける資金設計です、ここもご注意を)。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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