イザナミ~システム指標の思惑

花粉が厳しい時期で大変なSandです。

さて今回はイザナミでシステムを構築する際の指標に作り方について私の考えを書いてみようと思います。ご参考なればと思います。

以下の3つの指標があります。この中に危ない指標があります。どれだかおわかりになるでしょうか。

1.出来高(当日)が出来高(1日前)×3倍より大きい

2.3日連続で出来高が大きい(増加している)

3.出来高が過去5日の出来高平均の1.5倍から2倍の範囲内

さて、いかがでしょうか。順に解説したいと思います。

まず1.ですが、これは問題ないと思います(むろんシステムの内容により使うのは問題ないという意味です)。

2.も大きな問題はないように思います。自分が考えるトレード条件を絞り出したい時に考えられる条件なら使っても良いと思われます。

3.はかなり危険だと思います。

なぜなのか、この記事のタイトルにも書いてありますし、以前から私は書かせて頂いておりますが、その指標に市場参加者の思惑や意図が込められていますか?という観点で考えてほしいと思います。

1.は前日よりも出来高が急増しているという状況です。大きく上昇したにせよ、下落したにせよ市場の注目を集めているはずです。出来高があまり変動せずに大きく動いたという銘柄は除外したいというような考えがある場合に条件に入れても問題はないと思います。

2.についても同様です。出来高がじりじりと上昇してるのに株価はあまり変化がない、これは急騰前の前兆になっているかも?こっそりと仕込んでいる人がいるという事なのかも、などの仮説に基づき条件にいれて検証してみるのも面白いと思います。

ここまで書けば皆さんおわかりと思いますが、3.はその意図が不明瞭です。なぜ1.5倍から2倍という範囲なのか、この範囲に何らかの心理的な意図、市場参加者の動向を示すヒントがあるのならよいですが、あるようには思えません。

ただ単に「バックテストの結果が一番良くなる範囲だった」という事であれば、カーブフィッティングの可能性がかなり高いと思います。

このように範囲内という指標はかなり使用するのが難しいです。意図が見えない場合は使用しないように決めてしまっても良いぐらいです。

ちなみにボラタンSにも範囲内の指標を使っていますが、こちらには明確な意味があります。その意味は説明書のポイント解説②に書いていますので、この記事と併せてチェックして頂けると良いと思います。

もし他の販売システムを購入してその中にこの範囲内の指標があった場合、その意図があるのか、分からなければ開発者に問い合わせても良いと思います。

そして明確な回答でなかった場合は、残念ながら要注意でそのまま運用する事はやめておいた方が良いかもしれません。

私は販売システムの存在には大いに賛成の立場ですが、そのまま使用する事はやめておいた方が良いという考えです。多くのシステムは過去の成績の最大化のためある程度のカーブフィッティングの要素は必ず入っていると思われるからです。

運用する前に是非カスタマイズをして頂きたいのですが、その時にそれぞれの指標がまず何なのか、知らなければ調べる事は学びになりますし、そしてその指標と数値の意図を探すのはものすごく学習になると思います。

そして意図が明確な指標だけで出来たシステムでバックテストの結果が良いものは、期待できるシステムに仕上がっている可能性が高くなると思います。

本日も最後までお読み頂ありがとうございました。

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