株で資産運用 失敗編(1)

皆さん、日々のお仕事お疲れ様です。Sandです。

私が現在取り組んでいる投資は株式取引です。数ある投資の中でも誰もが知っている投資法で、一番身近なのではないでしょうか?

このブログでは私自身の遍歴も書きながら、株式取引シリーズを連載したいと思います。初期の失敗から現在ようやく「資産運用」と言えるレベルまで来たと思っていますので、シリーズでその内容を書いていきたいと思います。

まだ私も勉強の途中で、私よりも凄腕のトレーダーなんて星の数ほどいると思いますが、95%以上の人が資産を失い去っていくこの株式相場で生き抜いていく自信は出来てきました。

少し長期にわたるかもしれませんが、最後まで読んでいただければ、きっと貴方も「資産運用」として株式取引をするために大いに役に立つ内容と信じています。

私が株式と初めて触れたのは、大学生の時でした。まだ今ほどトレードが盛んにおこなわれている時代ではなく証券会社もそれほどない時だったと思います(私が知らないだけかもしれませんが)。

先輩が野村証券でバーチャル取引をしていると教えてくれました。なんでもとても簡単に資産が増やせるのだとか。バーチャルに与えられた資金は100万円でしたが、先輩は既に2000万以上になっていると言っていました。そう聞くと私も俄然興味がわきました。そのやり方を聞いて、実際に私もバーチャル取引をやってみました。口座を開かなくてもこのバーチャル取引は出来ました。

取引ルールは極めて簡単でした。その日の値下がりランキングをYahooファイナンスで検索して、その値下がりトップ上位の銘柄の中から10%以上下がっている銘柄を選んで翌日寄り付きで買い、翌々日に寄り付きで売却するというものでした。

ちゃんと取引手数料が1%引かれていました。今ではありえないぐらい高い手数料ですね。それでもこんな単純な方法で確かに資産がどんどん増えていきました。初めて2~3か月で私も資金を400万円以上にする事ができました。

「こんなに簡単に4倍になるなんて、最初が300万だったら1200万になるんだよな」と夢は膨らむ一方ですが、この時はまだ学生だったので口座は開設できませんでした。2年後に卒業してすぐに口座を開設して、200万円を口座に入れ、そのうちの100万円でこの取引をやってみました。

しかし、まったく増えません。むしろ資産は減っていきました。もう100万円は私の入社した会社の関連会社がこれから安定成長しそうだったので、そちらの株を買いましたが、その結果も40%近く下落して塩漬けの後に撤退しました。最初の取引は散々な結果におわってしまったのです。

塩漬け株の敗因はのちに述べるとして、まずバーチャルで取引したときは順調だったこのやり方が、なぜ実際にやるとまったくダメだったかについて解説したいと思います。

まずは、バーチャル取引の場合は、実際の売買は発生していないので、寄り付きの値段に自分が参加していません。100万円といえども寄り付きで購入するのには同額の売りたい人が存在しないと成立しない訳で、実際に取引すると、バーチャルの時よりわずかかもしれませんが、高い値段で寄り付くことになります。

当時値下がり率上位に乗るような銘柄は実際の取引数が非常に少ない銘柄も多く、この影響は無視できません。ましてバーチャル時代は複利で全額購入していましたので、たとえ100万円程度なら利益が出たとしても200万、400万と取引金額をあげていけばこの取引はすぐに破たんしてしまいます。

さらにそれよりも大きな原因があります。それは「リアルなお金であること」です。バーチャルのお金は無くなっても実損はないので、思い切って取引が出来ます。怖いものは何もありません。

ですが、実際取引を行い、自分の貯金から証券口座にお金を送金してやる取引だと、いい意味では真剣に銘柄を選定しますが、慎重にもなりますし臆病にもなります。これがリアル投資の最大の敵と言って良いでしょう。

チャートの見方もろくに知らない状態でしたが、ローソク足の意味だけは知っていました。逆にそれだけしか知らない知識で「なんとなく」チャートを見ると値下がりしている銘柄に翌日寄り付きで買い注文を出すのが非常に怖く難しかったのを覚えています。

先に述べた理由もあって、寄り付きだとどうも高値掴みをする事が多いように感じ、つい指値で注文を入れてしまうのです。このような何の裏付けもない勝手なルール変更は負けを加速させるだけでしかありません。

この戦略、下落銘柄の反発狙いなのですが、戦略としては単純すぎて、他には何の指標もみていないので、長期的に勝てる戦略ではありません。唯一の救いは保有期間が1日なので、大きなロスが出る可能性が低かったことですが、これも最後には「もう1日持てば上がるかも」とか「翌日には買った値段までは戻るかも」という期待(投資でもっともしてはいけない思考の一つ)をしてしまい結局負けが膨らみ「そりゃこんな単純な戦略で勝てる訳ないよな~」とあきらめる結果となった訳です。

もう一方の安定成長が望めると期待した銘柄が塩漬けに終わった理由を書いてみたいと思います。株式取引には大きく2種類があり、テクニカル的に株価データを読んで取引する方法と、会社の業績や状況をみて取引をするファンダメンタルの方法があります。

安定成長が望めると期待して買った株なので、ファンダメンタル手法による取引という事が出来ます。長期的に少しずつ上がれば良いと思って買ったのですが、ここでも材料が少なすぎました。いくらファンダメンタルとはいっても、日経平均の動きや日本全体の動向を無視して購入してはいけないのです。また1銘柄だけだとその銘柄がダメだったら全体もダメという状況になりリスク分散が全然できていません。これも失敗の要因です。

中長期で保有するファンダメンタル手法の投資でもいくつかの銘柄を探し出し、かつ下振れリスクが少ないと思われるタイミングで仕掛け、利益確定、損切り点をきちんと算定する必要があったのです。

中長期保有の最大のメリットは株価が大きく上昇する可能性がある事で、複数の銘柄を購入し、勝率は低くても良いから全体で利益が出るという状況を構築する必要があると思います。

こうしてみるとファンダメンタルの取引は、企業の選定から始まり、実は非常に高い技術が要求されるという事が分かると思います。

後日述べる「資産運用」としての株式取引の方法として私はファンダメンタル手法による取引を推奨しません。

まずは私の失敗談を書かせていただきました。ちょっと退屈かもしれませんが、次回も失敗談第2弾となります。

まだ大して役に立つ情報はないと思われると思いますが、後日の伏線になっているつもりですので、ご一読いただけたらありがたいです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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