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フランス大統領選挙の有力候補ルペン氏


こんばんは。スナオカです。

4月23日にフランス大統領選挙が行われます。今年はドイツも議会選挙を控えており、ギリシア等ではなく主要なEU加盟国での政治的なイベントのため、株価や為替に大きな変動を引き起こす可能性があります。

まずはフランス大統領選挙の目玉候補である国民戦線を率いるマリーヌ・ルペン氏がどのような人物であるかを解説したいと思います。

まず、基本的な話ですが、ルペン氏は女性です。こんな方です。

ルペン氏という名前そのものは随分前から聞いたことがあるという人も多いかも知れません。それもそのはず、マリーヌ・ルペン氏が率いる国民戦線の前の党首はジャンマリー・ルペン氏と言って、彼女の父親に当たります。マリーヌ・ルペン氏はジャンマリー・ルペン氏の3女です。

2011年に父親の跡を継いで党首に就任しました。そして前回2012年のフランス大統領選挙に出馬して17.9%の票を獲得しています。

ここでフランスの大統領選挙の仕組みを簡単におさらいしておきます。フランス大統領選挙は、まず1回目の投票で過半数を獲得する候補がいるかいないかで変わります。

1回目で過半数を獲得すればそのまま大統領に当選となりますが、過去この制度において1回で大統領が決まったという歴史はありません。誰も過半数に到達していない訳です。

そうなると今度は上位2名による決選投票が行われて、得票数の多い方が晴れてフランス大統領になります。

さて、話をマリーヌ・ルペン氏に戻します。彼女は国民戦線という政党を率いていますが、その性格は極右と言われています。極右のイメージを払しょくし、支持層を広げようと、実の父親であるジャンマリー・ルペン氏を追放しています。

このジャンマリー・ルペンはかなり過激な人物で、反ユダヤ主義者だったようです。マリーヌ・ルペン氏はソフトイメージで選挙を戦ってきた経緯もあり、父親とは違うのでしょう。

但しそんなルペン氏の政策はずばり「脱EU」、「移民受け入れ反対」「保護政策」です。これが非常に大事なポイントとなりそうです。

具体的には、通貨や国境管理などを見直し、EUと交渉を行ったうえでEUに留まるどうかを問う国民投票を実施するという公約を掲げています。

さらに軍人や警察を数万人規模で大幅に増員して、刑務所も収容人数を4万人増やして治安の強化に努めるとしています。うん、右側っぽい政策ですね。いうまでもなくその背景には収まらないテロがあり、これが国民の支持を得ているものと思われます。

そして、保護主義を唱えています。具体的には輸入品には大きな関税をかけ、公共事業を受注できるのは国内企業のみとするなどの政策です。

こうしてみると、あの人物と同じような政策をとろうとしているように思います。そうです、トランプ大統領に似てきましたね。

しかも現在のルペン氏の支持率は25%程度でマクロン候補と1,2位を争っています。まごうことなく次のフランス大統領の有力候補となっています。しかもトップを争うマクロン氏は弱冠39歳で、もし彼がフランス大統領になれば、フランス史上最年少の大統領になるようです。この点は不安視されてしまうでしょう。

そういう意味では盤石の候補がいないまま、ルペン氏が躍進しても全く不思議はありません。

さてそれでは第1回の大統領選挙における株価と為替の動きがどうなるのか、ここからは私の独断による分析なので保証できるものではありませんが、参考になればと思います。

参考になるのはアメリカ大統領選挙です。昨年の大統領選挙の為替の動きは、ヒラリー氏が優勢という事前の報道で円安ドル高気味に推移していましたが、開票速報ベースでトランプ氏が大善戦をしていると報道されると一気に円高ドル安に推移しました。

しかしトランプ氏が当選してしまえば、トランプは経済に明るいという見立てからアメリカ経済の立て直しが世界経済に良い影響を与えると思われたのか、一転円安ドル高となり日経平均株価も上昇の一途を辿っていきました。

昨年のアメリカ大統領選挙の当日は非常に激しい値動きとなり、翻弄されてしまった方も多いのではないでしょうか。これはトランプ氏が大統領になるはずがないという報道一色だったことが大きな要因だと思います。

今回のフランス大統領選挙もこれと同じように動くのかが最初の懸案事項かと思います。

私は今回のフランス大統領選挙(1回目)は昨年のアメリカ大統領選挙のような動きにはならないとみています。

なぜなら、1回目の投票でルペン氏が過半数を獲得してそのままフランス大統領になる可能性はほぼないからです。

現在のルペン氏の支持率は約25%で、マクロン候補も25%で拮抗しています。残りの候補も15-20%前後の支持率があり、とてもルペン氏単独で過半数を取るような状態ではありません。

1回目の投票では2人を絞るだけの選挙になると思います。

またルペン氏はすでに有力候補として認知されており、ルペン氏がトップの得票数を得ても、過半数まで達していなければ意外性がないので、為替などは織り込み済みとなりそうです。

ですので問題は2回目のフランス大統領選挙という事になりますが、それは1回目の得票数を見てから考えるべきと思いますので、またその時に記事にしたいと思います。

 

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